*住所収集家から脱皮しましょう

新しくできた美容院の案内をもらって行ってみると、
まず書かされるのが、名前と住所と電話番号ですね。
さらに電話番号や生年月日、最近ではメールアドレスも記入する項目があります。

ところが、そんなに細々書いても、
一度行った後に、ほとんどの美容室から何の連絡もありません。
あれはナンだったのだろう?といつもいつも不思議です。

一方、美容室の経営者の方からはよく、
最近お客さまが減っているという相談を受けますが、
たいてい、蓄積された顧客カルテがそのままになっています。残念ながら。

そして、
クーポン発行サイトやフリーペーパーに出稿して
新規のお客さまに来ていただく販促を実施されている場合も。
たとえば、
UVケアのセットでお得、とか、お手軽カットにシャンプーサービス、などなど。

技術や雰囲気以前に、まずはお得感をPRしていることが多いように思いますが、
いかがでしょう?

もちろんお得な料金なら初めての美容室の敷居も低く、
来やすいということはあるでしょう。
ただ、せっかくの美容室の個性より
安さのほうがお客さまに強調されてしまいますね。

そして、
書いていただいた顧客カルテはそのまま。
ということは、
一度ご来店くださったお客さまへのアクションは、なし???
何人のお客さまの登録があるという満足で終わっていませんか?

結果として、
安さを求めるお客さまが一回利用するだけで終わってしまいます。

せっかくご記入いただいた顧客カルテを元に、
季節ごとのご案内をしていきましょう。

「その後、いかがですか?」
「夏に向けたUVケアがおすすめ」
「エアコンで髪も乾燥しがちです」などなど。
そして、
「またのお越しをおまちしております」といったメッセージを気軽に添えましょう。

忙しいお客さまに、髪のプロとして役に立つご提案なら、
強引なセールスとは受け取られるはずはありません。

ここで大事なポイントは、
自分がお客さまにとってどんな存在かということ。
「自分を髪のプロだ」というのは美容室ですから当然ですね。

なぜ、お客さまは綺麗な髪でいたいのか?
それは、たとえば、
「もっと綺麗でいたい」、「もっと若々しくいたい」、といった想いがあるから。

女性のアンチエイジングの想いは
たぶん成人式の頃から始まっていると思いますが、
いかがでしょう?

美容室に求められているのは、ただの技術ではなく、
技術によって自分がブラッシュアップされること。

それこそが、美容院の存在意義であり、使命です。

どうぞ、ただの住所収集で終わらず、
この住所一軒一軒のお客さまに、
自分の美容室に何ができるのかを考えてみてくださいね。

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一緒に、会社再生のハードルを飛び越えていきましょう。
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オフィス ラスト・リゾート  松本 眞由美
(中小企業診断士・ITコーディネータ・医療経営士2級)
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