*中年オンナはへこたれない

子どもの頃から好きだった探偵小説にいまだにはまっているのですが、
悲しいことに、だんだん主人公の年齢を追い越してしまい、
ちょっと違和感を感じていた今日この頃。

呆れつつ、親近感を覚える主人公に出会えました。

少し前から出版(翻訳)され始めた「アガサ・レーズン」シリーズは、
40代の主人公が、ロンドンでの仕事をリタイアして、田舎の村に引っ越して・・・というお話。

しかも、
コージーミステリーの場合、
仕事も家事もしっかりこなす主婦探偵が活躍していることが多いのですが、
アガサ・レーズンは、お料理もろくにできず、
めんどうなので、よそで買ったお料理を自作と見栄をはったり、というトンデモナイ主人公。

でも、
ロンドンで培ったバツグンのビジネスセンスで村を助けたり、
事件を解決して、少しずつ閉鎖的な村に溶け込んでいきます。
ツンデレタイプなんですね。

そして、
そんなアガサに惹かれつつ、事件が起きたら、結婚式を棚上げにしていなくなるジェームズ!
というところで、シリーズ5巻が終わってしまい、
待つこと、5か月。

アガサ・レーズンの幻の新婚旅行 (コージーブックス ビ 1-6 英国ちいさな村の謎 6)


今日、発売されました!うれしい!!!!

ジェームズを追いかけて、新婚旅行にいくはずだった島に向かうアガサ!
そして、また事件が!
(うれしさのあまり、びっくりマークだらけになってしまいそうです。。)

一筋縄ではいかないアガサですから、
また、また、事件に巻き込まれても、へこたれません。

そうです。このへこたれないところがいいんです。
最近、有名どころの主婦探偵2人に加え、
クッキーだったり、ドーナツだったり、ティーサロンだったり、
なんだか食べ物がらみの女性の素人探偵小説が多いのですが、
みんな、まだ年齢が若いせいか、ちょっとはじらいがあるんですね。
きゃ~っ!とか、まあ~!!うふっ~♪といった雰囲気。

で、
アガサも事件に巻き込まれ、危ない目に会うたびに悲鳴をあげていますが、
叫びながらもへこたれません。
犯人に立ち向かっていきます。
そう、可愛い子ぶってる年でもなし、やるしかない!という開き直りがすがすがしく、
これが読んでいて元気になってくる秘訣かもしれません。

とりわけ美人でもなく、スタイルがいいわけでもなく、
でも、おしゃれに気をつかったり、ダイエットに励んだりという等身大のタイプなのも、
人気の秘訣かもしれません。

日常生活とまったくかけ離れたイギリスの田舎町の雰囲気にひたって、
ちょっと気分転換できる「アガサ・レーズン」シリーズ。

よろしかったら、最初からぜひ。

アガサ・レーズンの困った料理―英国ちいさな村の謎〈1〉 (コージーブックス)

  

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