*「よそより10万円高くてもお客さんが喜んで買う「町の電器屋さん」が大切にしていること」
長いタイトルの本です。
安売り量販店が近隣に出店してきたことをきっかけに
自社の経営を「お客様」「販促」「商品」「社長」「お金」「営業」「社員」の7つの切り口で見直した
東京都町田市の「でんかのヤマグチ」の経営者の方の著書です。
よそより10万円高くてもお客さんが喜んで買う「町の電器屋さん」が大切にしていること
お客さまの数(商圏)を1/3に絞り、
取り扱いメーカーも1社に絞り、
そのお客さまにどうしたら喜んでもらえるかを追求した結果、
14期連続黒字を達成するまでが書かれています。
非常にこと細かに、オープンマインドで書いていらっしゃいますので、
家電店以外の業種でも参考になる点が多いと思います。
経営は「選択と集中」といいますが、
応対できるお客さま(商圏)を決めることで、
その中で、せいいっぱいの顧客サービスを実践する様子がよくわかります。
以前、住所収集家のことを書きましたが、
顧客リストがどんなに膨大でも、
お客さま一人ひとりの顔が見える応対ができなければ収集した意味がありません。
郊外型家電量販店はネットの登場と前後して、
まるで嵐のように全国に次々出店していきましたが、
最近ではヤマダ電機の大量閉店が話題になりましたね。
ヤマダ電機はひたすら攻めまくって嵐を起こしていきましたが、
でんかのヤマグチさんの方は、「守りながら攻める経営」。
それを実践し、自社を守り、自社のお客さまを守る経営ですね。
ぜひ、ご一読なさることをおすすめします。
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