*経営環境の分析に、なぜSWOTがいいの?
自社のこれからの経営戦略(To Be:あるべき姿)を立てるためには、
まず今の経営環境(As Is:現在の姿)を分析する必要があります。
その分析するフレームワークはいろいろあるのですが、
最も良いのが、次の4つの切り口で分析する「SWOT分析」です。
内部環境 | 強 み | 弱 み |
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外部環境 | 機 会 | 脅 威 |
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非常に簡単な切り口で、ご存知の方も多いと思います。
なぜ、このシンプルな視点がいいのか?
こんな単純なことでいいの?と思われるかもしれませんが、
それがいいんですね。
簡単そうなのですが、悩みどころもあります。
最も気をつけてもらいたいことは、「強み」をしっかりと書き出すこと。
「強み」は自社にとっては当たり前のことだったりします。
そこで、つい、つい、ないがしろにしがちなのが「強み」。
でも「強み」は武器です。
「強み」がなければ勝ち残れませんから、
時間をかけてじっくり書き出しましょう。
そして、
いきなり「弱み」から書き出す方が多いのですが、やめましょう。
誰だって欠点があるように、会社にも当然欠点はあります。
そこをつつきだすと、キリがありません。
よくあるケースは、「内部」なのか、「外部」なのか?
これは、自社で対応できる問題かどうかという基準で分けましょう。
また、そもそも「強み」なのか?「弱み」なのか?という問題。
以前、「絶対最善」という言葉について書きましたが、
まさに「ピンチ」(脅威)は「チャンス」(機会)ですからね。
こういう時は・・・両方に書いておきましょう~。
だって、試験ではないんですから、どっちも正しいんです!
他にも分析する切り口はいろいろありますが、
学者や評論家ではあるまいし、
そう、いつまでも分析ばかりしているわけにはいきません。
このSWOT分析が他と違うのは、先に続くこと。
分析して終わりではなく、「NEXT」があるんですね。
4つの視点の組み合わせで、自社の経営課題を浮き彫りにしてくれます。
機 会 | 強 み | 弱 み |
強み×機会で「積極的攻勢」
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弱み×機会で「弱点強化」
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脅 威 |
強み×脅威で「差別化戦略」
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弱み×脅威で「守備固め」
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ここは時間がかかります。
一番の「肝」です。
経営戦略の「要」です。
まとめのポイントは「顧客の視点」。
「お客さまにとってどんな会社であればいいのか?」ということ。
そうです!
以前お話しした「ぼた餅の絵」、いえ、「経営理念」がここで登場します。
自社のミッション(存在意義)は何でしょう?
そのミッションのために、
自社の「強み」はどう生きるのでしょう?
自社の「弱み」はどうすればいいのでしょう?などなど。
書いては消し、消しては書き、して、考えてください。
考えて、考えて、考えましょう。
ここを考え抜いたら、もう経営戦略はもらったも同じですから。
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オフィス ラスト・リゾート 松本 眞由美
(中小企業診断士・ITコーディネータ・医療経営士2級)
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