ある製造業を訪問した時のことです。

その日お伺いするのは初めてではなく、
以前からお約束をいただいていたのですが、
本社内に経営者の方の姿はなく・・・
工場の中にいらっしゃいました。
しかもフォークリフトに乗って。

あんまりイキイキと動かしていらっしゃるので、
終わるまでじっと眺めていました。
スムーズな動き・回転はプロフェッショナル。

フォークリフトの操作には免許が要りますし、
誰でもできるものではないとわかってはいますが、
つい、たずねてしまいました。

「他にどなたかフォークリフトを使える方はいないのですか？」

同じようなことは、製造業に多いのですが、
レストランなどの飲食業でも見られます。

そう、現場に経営者がいるのです。
しかも、イキイキと。
隅から隅までわかっている現場にいるのは楽しいでしょう。
だって、何のミスもなく、やってのけることができるのです。
達成感を感じるかもしれません。

もうずいぶん前に流行った映画「踊る大捜査線」のセリフにありますね。
「事件は会議室で起きてるんじゃない！現場で起きてるんだ！」

あの映画がヒットしてから、
会議室より現場が上、のようなランク付けができてしまったような気がしますが、
現場にいるべきは現場のプロ。
会議室や本社では、現場とは別にやるべきことがあるんです。

たとえば、
経営理念を練る、経営戦略を考える、お客さまのことを考える、
決算書を隅から隅まで見る、資金繰り表を作る、または見る、などなど。

経営者が現場を熟知しているのは当然ですが、
その現場を「人に任せる」ことができて、
経営者ご自身がもっと経営のかじ取りを考える時間を増やせば、
会社はもっと成長できるんですね。

さみしいと思われるかもしれませんが、
現場を卒業した時、本当の経営者になれると思います。

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一緒に、会社再生のハードルを飛び越えていきましょう。

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オフィス ラスト・リゾート 　松本 眞由美
（中小企業診断士・ＩＴコーディネータ・医療経営士２級）
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