*こんなはずではなかった、と思ったら
創業する時には、自分で自分の意思をしっかり確認して
「経営理念」といった言葉ではなくても、
自分はこういうお客さまにこんなサービスを提供したい!とか、
こういう商品はきっと喜んでもらえるはず!という強い想いがあったと思います。
たとえ、見切り発車でも、
いわゆる「絵に描いた餅」ぐらいはアタマの中にあったのではないでしょうか?
ところが、
最初は、海外の珍しいハンドメイドグッズを中心に販売していたのに、
その仕入先から服も仕入れませんか?と言われて、試しに仕入れて陳列してみたら、
けっこう好評で、季節ごとの新しいデザインを心待ちにするお客さまも増えてきて、
だんだん服屋さんになってきた。
これは、とてもうまくいった例ですね。
あるいは、
飲食店ではオープンキッチン形式が当たり前のようになっているので、
安く借りられる居ぬきの物件を見つけて、
オーナーシェフとして腕をふるおうと思ったけれど、
実は人見知りするたちで、
料理をしながら、接客は苦手で店に出るのも辛くなってしまった。
これは、逆に悩ましい例です。
どちらもこんなはずではなかった、と思ったわけですが、
ここで立ち止まらないようにしましょう。
もし、うまくいっている、つまり客数も増え、売上も増加しているなら、
そのままお客さまのニーズに応えていけばいいのですが、
創業時の熱い想いがトーンダウンすることも、実はよくあるんです。
そんな時に、見込み違いをした自分を責めないようにしましょう。
計画は計画です。
予想は予想です。
間違えることはあります。
自分のことを、自分でも、あまりよくわかっていなかった。
そのことがよくわかったので、よしとしましょう。
そして、
どうしたら自分が納得して、お客さまにも納得してもらえるのかを考えましょう。
後戻りしてもいいんだと、自分に言い聞かせてください。
ビジネスは試験ではないので、
いろいろなアプローチで何度でも取り組めばいいんですよね。
せっかくのオープンキッチンなので、
これを活かせるように、気合を入れ直して接客に励むのか?
接客は、接客の得意なパートさんにまかせて、
自分はオリジナルメニュー作りにがんばるのか?
いっそオープンキッチンではないテナントに移転するのか?
こんなはずではなかった、と思っても、そこで立ち止まらないようにしましょう。
悩んでいてもキリがありません。
よし!ここは一つ学んだと思って、次に進む道を考えましょう。
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オフィス ラスト・リゾート 松本 眞由美
(中小企業診断士・ITコーディネータ・医療経営士2級)
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